ポリープ切除手術前日の恐怖

そうしてポリープ切除手術を受けることが決まったのだが、この手術自体は1日で終わるものだが前日から処置を受けて当日器具を入りやすいようにしておく必要があると言われ、前日の午前中にクリニックを受診した。
思えばこの頃には羞恥心らしきモノはほぼなくなっていた😑

そして処置室でカーテン越しに診察をされそのあと何かの器具を入れられた。
その器具もすぐに出されて終わり、手術の説明などは事前に受けていたのでこの日はこれで帰宅できる。
ちょっとお腹のあたりがきつい感じはしたが歩けないということもないし、そんなひどい痛みはなかった。
看護師さんに大丈夫?痛み止めいる?と訊かれたが「このくらいなら大丈夫です」と答え、待合室に戻った。
この日は念のためダンナに送ってきてもらっていたので電話して迎えを頼もうとしたが繋がらない。どうせ寝てるんだろうと思い、とりあえずトイレに行った。
そこで用を足し、立ち上がろうとしたまさにその瞬間、事態は一変した。
いきなりのブラックアウト。
文字通り目の前が真っ暗になって何も見えない。
ヤバい、どうしようと思ったがトイレを出てすぐのところに受付があるのでそこまで手探りで歩いていくことにした。
今考えてみるとクリニックのトイレだから緊急時の呼び出しボタンくらいあったかもしれないが普段そんなこと気にも止めていなかったし、このときは見えてないので見つけようもなかった。
そしてようやく手が受付の台に触れたのがわかった。
「すみません」
誰かいるのかわからなかったのでとにかく呼びかけた。
「はい」
よかった。誰かいた。
このときは自分に何が起こったかわからずこのまま一生見えなかったらどうしようとか恐ろしいことが頭をよぎり焦りまくっていた。
「さっき処置を受けてから急に目の前が真っ暗になって何も見えなくなったんですが」
相手との距離感も掴めないので少し声が大きかったかもしれない。
きっと待合室にいる患者さんたちにもはっきり聞こえていただろう。目が見えなくなるような恐ろしい処置を施される恐怖のクリニックと思われていたら申し訳ないがこのときのわたしは必死だったのでそんなことにまで頭が回っていなかった。
「…座れますか?」
こんなことは滅多にないのか受付の人も少し驚いていたようだった。
「この場に、ですか?」
目が見えないと言っているのに椅子の場所まで行けるわけもない。
そのことにすぐに気づいたらしく、受付から出てきて椅子の場所まで手を引いてくれた。
「すぐに呼んできます」
そして何人かの看護師さんが駆け寄ってくる気配がした。
「大丈夫!?」
そしてゆっくり立ち上がるように言われ、ベッドのある部屋まで案内された。
そこで痛み止めを貰って飲み、少し休んでいるとだんだん視力が回復してきた。
助かった。
看護師さんの説明ではわたしは痛みに強い(悪く言えば鈍感だということだろう)らしく、大して痛みを感じてないつもりでも体が先に限界になってしまったんだろうということだった。
…何そのアンバランス。不便すぎる。
その頃ようやくダンナから折り返し電話がきたので状況を説明し、帰れるようになったらまた電話すると伝えた。

そしてしばらくすると視界も元に戻ったのでそろそろ帰れそうと看護師さんに伝え、ダンナに迎えを頼んだ。
クリニックは自転車で10分くらいなので自転車で来ていることもよくあったのだがこの日は車で送ってきてもらっていて本当によかった。
結局処方された痛み止めをきっちり飲み、早めに寝た。
こんなことがあったのに、わたしは大した手術ではないと完全にナメていたのでよく眠れた。

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